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ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台14寄稿しております!

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ミシマ社の雑誌 『ちゃぶ台14』 特集 お金、闇夜で元気にまわる

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日経株価が最高値になっても、物価高・米不足は起き、暮らしの経済は疲弊――


生活者が生き生きする、別の「お金のまわり方」が、「闇夜」=ちいさな経済圏に広がっているのでは


これを探るため、創刊10周年を迎えた今号はW特集を掲げます!



特集① お金、闇夜で元気にまわる


・書店と出版社が組み、限界を超えたイベント


「ちゃぶ台フェスティバル@ウィー東城店」徹底レポート!


目撃者・松村圭一郎(論考)「なんのための『経済』なのか?」


主催者・佐藤友則(インタビュー)「経営の発想の転換で本屋さんをくすぐっていく」



・湯澤規子(随筆)「テーマの火は闇夜に灯る」


・高橋久美子(エッセイ)「土の近くでまわる、お金のはなし」


・土井善晴(随筆)「料理とお金」


・平川克美(論考)「隠居ジジイの家計簿」



特集② 十年後の移住のすすめ


・本誌創刊号「移住のすすめ」を読み、本当に周防大島に移住した若者が寄稿


垂井綾乃「周防大島に吹く風に身を任せていたら」


・移住先輩世代が周防大島の「今」を証言


内田健太郎(エッセイ)「鯖とヘソ娘」


中村明珍(コメント)「十年後の移住のすすめ」



●巻頭漫画:益田ミリ「今日の人生 出張版」



装画:平澤一平



*特集に寄せて(巻頭文)


「特集:三十年後」とした前号(一三号)は、制作途中で刊行ペースを年二回から一回に減らすことを決定しての延期。結果的に一二号から約一年後の発刊となった。そのため、今号が、年一回刊行に戻して最初の号となる。


 この一年をふりかえると、世相の暗さがつきまとう。時代のせいにしない。創刊時よりこの姿勢を貫く『ちゃぶ台』は、どんな環境であっても「希望」を見出すようにしてきた。そんな本誌でさえ、「暗い」と感じざるをえない一年であった。その最たる現象が、令和の米騒動と言われる米不足ではなかろうか。実際、私が住む京都の街中では、お米の姿が消えた。スーパー、お米屋さん、どこを探しても、ない。


 かつてこの国では、現在における税金を年貢と呼び、資産は米の取れ高である石単位ではかられた。「お金」の役割を果たした米。お米が手に入らない状態は、お金がない事態と同等の不安を起こす。


 騒動からひと月が経とうかという頃、お米はある、と報道された。備蓄米は大量にある、と。だが、その備蓄米も開放量に比べて流通量が圧倒的にすくない。なかなか消費者には届かなかった。ものはあるのに、欲しい人のもとには届かない。不景気と言われる経済下で、お金はある人のところにはある、そう言われている構造に似ていると思った。


 ああ、今、お金は元気をなくしているんだな。まわってなんぼ、のものが、気持ちよく循環していないのだ。


 そうした直感のもと、「お金、闇夜で元気にまわる」を特集テーマに決めた。闇夜は「ちいさな経済圏」と言い換えていい。地球沸騰化が進む真夏、私たちは自然と、太陽が沈む時間にゆったり活動を始めるようになった。お金も、直射日光下(大きな経済圏)では動きを鈍くせざるをえないが、闇夜では案外、元気にまわっているのでは? もちろん、あくまでも主体はお金のほう。人間がお金をまわすという人間中心主義ではなく、お金をとりまく人、ものが、自ずとまわる。自ずとまわるからには主体性があるわけで、元気にもなる。


 そんな仮説のもと、じっくり時間をかけて編んだ本号。進めるうちに、新たな経済の流れのかたちが見えてきた気さえしている。少なくとも私には、ビシビシと。それが、世界経済の新たな潮流になるかどうかはわからない。が、読者の皆さんと共有できれば、いつかそんなことになるかも、と期待する。今号を通じて、何かに気づいたり、何かを発見していただければ、この上なくうれしいです。


――本誌編集長 三島邦弘



目次



●巻頭


益田ミリ「今日の人生 出張版」(漫画)



●特集1 お金、闇夜で元気にまわる


レポート「ちゃぶ台フェスティバルとは何だったのか?」


松村圭一郎×佐藤友則×三島邦弘(鼎談)「お金、闇夜で元気にまわる」


佐藤友則(インタビュー)「経営の発想の転換で本屋さんをくすぐっていく」


松村圭一郎(論考)「なんのための「経済」なのか?」


湯澤規子(随筆)「テーマの火は闇夜に灯る」


高橋久美子(エッセイ)「土の近くでまわる、お金のはなし」


土井善晴(随筆)「料理とお金」


平川克美(論考)「隠居ジジイの家計簿」



●特集2 十年後の移住のすすめ


垂井綾乃(エッセイ)「周防大島に吹く風に身を任せていたら」


内田健太郎(エッセイ)「鯖とヘソ娘」


中村明珍(コメント)「十年後の移住のすすめ」



●連載


斉藤倫(児童文学)「窓」


益田ミリ・平澤一平(漫画)「三者会談」


藤原辰史(論考)「愚民論」


齋藤陽道(フォトエッセイ)「お金、内臓のごとく。」


榎本俊二(漫画)「ギャグマンガ家山陰移住ストーリー PART13」



書店、再び共有地(レポート)


  OH! MY BOOKS〈東京・幡ヶ谷〉


  古本屋 弐拾dB〈広島・尾道〉



三島邦弘(ブックレビュー)



編集後記

 
 
 

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